生ビールと瓶ビールの違い

「とりあえず生ちょうだい!」が古くから居酒屋では定番化してますね。

メニューを見ると、「生ビール」と「瓶ビール」ってあるけど、何が違うんでしょうか?

実は「生ビール」「瓶ビール」、さらに「缶ビール」は同じビールが封填されています。

「ええっ!ウソ!生ビールの方が断然美味いじゃん」って声が聞こえてきそうですが(^_^;)

それは、充填されている容器はもちろん、雰囲気といった感情的な部分、飲み方が大きく味に関わってきています。

ビールの簡単な製造工程

ここは本題ではないのですが、お店で出されているビールの違いを理解する上で欠かせない知識なので、かいつまんで説明します。

ビールの原料は水、ビール用大麦、ホップ、酵母。あとは風味などを調整するコーンスターチなどの副原料です。

大麦を発芽させた「麦芽」を酵母が分解していく過程でアルコールが生まれます。

酵母は生きているので、ビールができた後も中にとどまり続け、少しずつビールで発酵を続けていきます。

そのため、昔は出荷する際に加熱処理してこの酵母の働きを止めていました。

この過程をせず出荷されていたのが、かつての「生ビール」とそうでないビールとの違いでした。

現在は、濾過技術が発達し、加熱処理せずとも、ベストタイミングで酵母を取り除くことが可能になり、我々が普段飲んでいるあらゆる形態のビールが「生ビール」です。

(一部加熱処理されているものもあります。)

それぞれの提供方法の違い

生ビール…金属の樽に充填され、飲食店に納入される。

専用のビールサーバーに接続し、外付けの炭酸ガスによって圧出されグラスやジョッキに注がれる。樽自体は常温だが、サーバーを通ることで急冷される。

色々な設備が必要なので、それぞれのメンテナンスが味に重要な役割を果たす。

取扱ビールメーカーのサービスマンが定期的に店舗を回り、設備の故障や清掃状態をチェックし、指導も行う。

瓶ビール…紫外線対策をされた茶色の瓶に詰められる。流通段階ではほぼ常温、店舗に着いてから冷蔵される。

缶ビール…内部をコーティングされた缶に充填される。こちらも常温流通が基本だが、サイズの小ささから冷蔵保管されていることも多い。

飲む時ってどうしていますか?

ここで大きく味わいに関わるのが「どう飲むか。」

ジョッキで提供されるビールは、キンと冷えたジョッキ、広い飲み口で香りを感じやすく、喉越しも豪快で「ビール飲んだ感」を存分に味わえます。

瓶の場合は、「タンブラー」と呼ばれる小さめのグラスに注がれるのが一般的。

タンブラーは一瞬で室温になるのと、注ぎ方によって泡の出方が大きく違います。

ある程度泡を出し、炭酸ガスを抜きながら飲むと程よい刺激で美味しく飲めます。

また、飲み切るまで当然放置されるので、簡単にぬるくなってしまいます。

缶ビールは、そのまま缶のまま飲んでしまうと、飲み口の金属的な感触が味わいを大きく損ねます。

こちらもできればグラスに注いで飲みたいところ。

このほか、家なのか、花見なのか、賑わっている居酒屋なのかなど飲むシュチュエーションで大きく感じ方も違います。

やっぱビールはこう飲みたい!

というこだわりを探してみるのもいいかもしれません。

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