【初心者必読】「第1回」難解な日本酒をわかりやすく解説!

龍湖 料理人を目指す方へ

「日本酒は好きだけど、あんまりよくわからず飲んでいる。これでいいのかな?正直ちょっと勉強したいと思っている」

 

「とはいえ、どうやって勉強していけばいいかわからない」

 

「日本酒を勉強してはみたけど、ややこしくて挫折してしまった」

 

「日本酒は、若い人の間で結構人気あるよね。でも正直次の日に残るからあんまり飲めない」

 

そんな方、多いのではないでしょうか。
実はこれ、私自身のことなのです。
いくつかの本も買ってみましたが、初心者に向けたわかりやすさにフォーカスしたものってほとんどありませんでした。
尾瀬あきら氏の「夏子の酒」「蔵人」は、「基礎的な日本酒の知識がある人が読む漫画」という側面があり、根本的な知識を得られはしなかった。
(初心者でもすごく日本酒について知れるのですけどね)

そういう方に向けて、自分の経験を織り交ぜつつ、日本酒ってどういうお酒なのかを概念的な部分から少しずつ記事にしていきます。

このブログでこうなれる!

  1. 日本酒ってどういうお酒なのかを、ざっくりドヤ顔で説明できる!
  2. 飲み屋で恥をかかない飲み方をすることができる!
  3. 理屈を知ることで、今飲んでいる日本酒をより深く理解でき、味と想像に奥行きが出る!

若い頃は「量を飲むことこそが正義」という価値観があり、
そこにお酒の味を嗜むといった要素は全くありませんでした。
もともとお酒は弱い体質の私は、先輩方から無理矢理飲まされ、いつも酔い潰れていました。
だから若い頃はお酒は嫌いだった。

居酒屋日本酒専門業態「塩梅」に4年、日本酒に囲まれて仕事をしてきた経験から、知識として知ること以上のコツを伝授致します!

本日はまず、ここから!

1、日本酒ってどういうお酒なのかを、ざっくりドヤ顔で説明できる!

日本酒を勉強していく上で、必ずぶち当たる「麹」「酵母」「乳酸菌」。
それぞれ微生物なのはなんとなくわかるんだけど、
いったいどうしてそれらが登場するのだろう。

まず、「お酒」すなわち「アルコール」に着目してみましょう。
「アルコール」を生み出すためには、「酵母」という微生物が必要です。
「酵母」が「糖分を発酵」させると、「アルコール」が生み出されます。
まず、「アルコールが作られる仕組み」から逆算して理解していくのが、1番わかりやすいと思います。

お酒、という飲み物の根本とも言えるモノですからね。

さて、ではその酵母のエサとなる「糖分」はどこからやってくるのか。

日本酒の原料ってなんでしたっけ?
そう、お米です。
お米を蒸して柔らかくした状態にしますが、実はこれだけでは酵母はアルコールを生み出せません。
なぜなら、糖分がまだ蒸米にないからです。

「え?何いってんの?ご飯って食べると甘みを感じるじゃん」

はい!いい質問ですね。確かに、食べるお米は甘いですよね。
ただ、これは我々の唾液に含まれる「酵素」が、お米のデンプンを分解し、口の中で糖分とすることで甘みを感じているのです。

すごいですね!生命の不思議。口の中でそんな化学反応が起きているなんて!

もちろん蒸米を口に入れて吐き出して「サァ酵母お食べ!」なんていかないわけで(キタナイ)、
そこで登場するのが「麹」なのです。

「麹」が「お米のデンプン」を「糖」に変え、酵母へと引き継がれます。

映画「君の名は」で出てきた「口噛み酒」が記憶に新しいのですが、
古くはそうやってお酒を作っていたのですね。

お米を蒸し、麹によって糖が作られそれを酵母が食べてアルコールが生まれる。

ざっくり言うとこんな感じ。

ちょっと待った!もう一つ忘れちゃいけない、「乳酸菌」の役割。

なぜ乳酸菌が日本酒には不可欠なのか、ここを軽〜くしか触れられていない書籍が本当に多い。

あとは小難しい用語が並んでいたり。

乳酸菌は、酵母がアルコール発酵をする前に、「じゃまをする雑菌を駆逐」する役割を担っています。

酵母はすごくデリケートな微生物なため、雑菌に簡単に負けてしまう。
それを事前に抑えることで、日本酒を造る土台を整えるのです。

乳酸菌はヨーグルトに含まれ、胃酸をかいくぐり腸まで届いて悪玉菌の繁殖を抑えたり、
ぬか漬けで雑菌の繁殖を抑え美味しい漬物を作るなど、私たちの生活に切っても切れない関係にあるのはわかってはいても、意外と意識されない存在なのです。

ここまでいかがだったでしょうか。

それぞれの微生物の役割の違いを理解するだけで、日本酒の難解さはグッと和らぎます。

まずは
①日本酒はどんなお酒なのかを、ドヤ顔で説明できる!
でした!

今後も続いていきますので、よろしければぜひブックマークを!

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