小4の娘が、体育の授業の競技でのチームキャプテンになったという話を、奥さんから聞いていました。
ある日仕事から戻ると、奥さんが「チームのことで悩んでいるみたい」と言ってきました。
少し内容を聞いてみると、
・先生は「みんな公平に試合に出してあげること」と言っている
・友達の中で、その競技がすごく上手な子がいる
・他の友達は、上手な子はずっと試合に出していないと勝てないから交代させない方がいいと言う
・皆を試合に公平に出すためには、上手な子だけずっと出しているわけにはいかないというキャプテンの苦悩
・その他の友達はどっちでもいいというスタンス
なるほど。
なかなかややこしい問題。
と言うより、そんな問題に直面するような年頃になったんだなぁ・・・と感慨深いものが・・・
そんな悠長なことも言っていられないので、奥さんから聞いたということは伏せて、なんとなくそんな話に誘導してみました。
すると、娘の方から堰を切ったようにいろいろ話をしてくれました。
奥さんの話は又聞きになるので、一応本人から概要を聞き、事実確認をします。
本人が1番何に悩んでいるのか。まずそこを探るためです。
娘の第一の気持ちは「みんな言うことを聞いてくれない」でした。
ふむふむ。つまり、それぞれの意思が放出されててんでバラバラってことか・・・
先生の言う通りみんなを平等に試合に出せば、メンツ的に弱くなって試合に勝てない状態に必ずなる。
試合に負けたくない友達はそれが嫌で、エースはずっと出しておくべきと主張。
娘としては、先生の指示の方が重きが大きいので、おそらくそこを重視したいんだと思います。
小学生の考えとしては妥当だし、友達の主張ももっとも。
さて、どこから切り込んでいこうかな、と思い、まずは「役割」という話をしました。
それぞれ、みんな全てのことを1人でできないから、係とか委員とかそういうので役割分担している。
では、キャプテンってどんな役割なんだろう?
娘「みんなの意見をまとめること?」
そうだね、それも大切なこと。でも、キャプテンっていうのはもっと大きな目標があるんだよ。なんだと思う?
娘「試合に勝つこと?」
そう!その通り!よくわかったね!
まずは試合に勝つことを最初にして、そのためにどうしていくかを考えて行こうか。
平等に、とか、みんなの意見を、とかだとどこにも結論は持っていけないからね。
みんなは、みんななりに考えて、自分が正しいと思っている。
それはあくまで自分の価値観での話。もちろんキャプテンである娘も同じ。
運動が得意ではない子だっているわけで、そういう子はそれほど試合に出たいとは思っていないはず。その子は表では言わないけどね。
私がそうだったから。
じゃあ、試合に勝つためにみんなの意見をまとめる、となると、具体的にどうしていいたらいいだろう?
娘「みんなの意見を聞くこと?」
そうだね、そうやっていくしかないけどここからが1番難しい領域だね。
キャプテンである自分がこうしたいっていうのと友達との意見は当然違う。
しかしそこに感情的な介入をさせず勝つことだけにベクトルを向けるのは正直大人であっても難しい。
だから、アドバイスはここまでで、あとは娘がどう判断していくかを見守ります。
もっと先の領域、「責任」という部分はまだまだ早いかな。
日々成長していく娘を見て、父も頑張らないと!と思った夜でした。
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