なんだかんだで料理の投稿が全然ない私のブログ。
なぜかと言うと、料理の説明をするにしても、いざ取り掛かろうとすると基本的な説明をすることが本当に難しいと実感しているからです。
「これをこうしてこう」みたいに簡単にやり方だけを書くのは簡単ですが、
それだとどこにでもあるレシピブログとなんら変わらない。
「料理人になりたい人が読みたいブログを」
というコンセプトがあるので、そこの基礎固めをしている段階です。
全然訪問者数が伸びないのはかえってそれが足枷では?
おっしゃる通り、まだ二桁程度のPV数。究極的な需要のなさです笑
時間がかかってしまうにしても、そこはブレさせたくない。その基礎的な話として、
さて、料理と調理。何が違う?と具体的に答えることはできますか?
私は若い頃、師匠に問いかけられ答えられず。結局答えは教えてもらえなかったので、自分で調べなさい、そう受け取りました。
当時と今とで、考え方が合っているのか、もう一度考察してみます。
結論から言うと、「料理は幅の広い言葉で、調理という意味合いも含んでいる。調理はやや技術的な側面がある」ということです。
では、具体的に言葉の持つ意味から核心に迫っていきましょう。
国語辞典での意味
「料理」とは
①材料に手を加えて、食物をととのえ作る(=理)こと。調理。また、こしらえた食べ物。「鯉をーする」「日本ー」「一品ー」「ー屋」「ー茶屋」(料理屋の、江戸時代の呼び名)
②物事をうまく処理すること。また、相手を制すること。「敵をーする」
とあります。
「調理」とは
料理。「ー場」「ー師」▽もと、物事を取りさばき、整えることの意。
岩波「国語辞典」より。
辞典の記載では、明確な違いは見られませんね。
ただ、料理は作ることから→こしらえた食べ物そのものも、意味するとあります。
ん?「食物をととのえ作る=理」ってどう言うこと?
「理」を調べてみます。
①玉をみがきととのえる。そのように、物事のすじめを立てる。とりさばく。おさめる。おさまる。
「理事・理髪・整理・修理・管理・調理・料理・処理…」
②すじ・すじめ。ことわり。
③宇宙の本体。
宇宙かぁ。壮大なスケールの言葉ですね。「筋が通らない」と言うより「コトワリが通らない」と言った方が、宇宙をも味方につける決定的な殺し文句ですね。
余談はさておき、
まだちょっとおぼろげで、具体的な違いがわからないですよね。
では「料」はどんな意味があるのだろう。
①使用すること、加工することの予定されているもの。しろ。
「材料・原料・資料・食料・飲料・調味料…」
②代金、または代物。
③ますめを数えて物をはかる。おしはかる。かんがえる。
「料簡」
④「料理」の略。「料亭」
「調」
①物のつりあいがよくとれる。ほどよくかなう。ととのう。ととのえる。
「調和・調合・調節・調印…」
②物事の進み方。つりあいが取れた状態。
「順調・好調・低調・不調・同調・協調…」
③音声・文章などについて、一貫して感じられる特徴的傾向。
「調子・音調・曲調・口調…」
④ア)くわしくみる。とりしらべる。
イ)作る。こしらえる。ととのえる。
「調達・調整」
それぞれの漢字から読み取れる意味合い
漢字を分けて考えると、少しずつですが見えてきました。
食材を整え、最終的に食べられる状態に加工する、食材そのものの状態をも含んだ広い定義が「料理」で、
どちらかと言えば食材を加工する部分だけに重点を置いた「調理」という住み分けができます。
確かに、「調理場」「調理師」「調理道具」など、加工部門で使われるものに多く付いています。
ちょっと余談ですが、「料理長」というと、大きな旅館や料亭など、由緒ある肩書きに聞こえますが、「調理長」だと職務的な役割、という印象があります。
自分は料理人である。
技法だけにこだわったり、自己満足の物を作らないためにも、仕事を大きな観点で捉え、「料理長」と呼ばれる人間になりたいと思いました。
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