美味しい料理と旨い料理。
どちらも同じ意味ですが、「旨い料理を作れ」と言われたことはありませんか?
なんだか本当に概念的な話で困った方もいらっしゃったはず。
その言葉の意味について深掘ってみましょう。
結論から言うと、「美味しい」と言うのはすごく一般的な概念で、言葉の裏には「不味くは無い」という部分も暗に含みます。
「旨い」と言うのはとても感情に働きかけた語彙です。
つまり、
お客様を感動させるような料理を作ろう、という意味があります。
料理を作る上で、美味しい料理を作るっていうのは誰もが目指すところで、
食べる方ももちろんそうであって欲しい。
それはわかっていただけるかと思います。
生きるために食べる、という時代背景とは違い、食も一種の娯楽を含んだ、
生きる上での楽しみ、という側面を持っています。
食べて味わう以外にも、写真でその姿形をSNSでアップして「映え」を求めたりするのもお客様として求める部分であります。
「旨い料理」を作る上で心がけているのは、こうした感情に働きかけるようなことでは
ありますが、
もっとシンプルに、
もっと単純に。
ありきたりの料理でも、こだわりを持って勧められるか、
季節感ドンピシャで「これが食べたかったんだよ!」と言ってもらえるか。
はたまた、お酒にベストマッチするような訴求を得られるか。
その奥は深く、終わりはありませんが、
そこに目が向くかどうかで、考案するメニューに魅力が生まれる、
そう信じて仕事をしています。
コメント